うちのクラスの文化祭の出し物は、占いをやることになった。


そしてうちのクラスは、イベントごとには誠心誠意、そして完璧を目指して取り組むことがモットーとされている。


というわけで、夏休みのほとんどが文化祭準備のための登校日とされた。


めんどくさいけど、そういうのは嫌いじゃない。


何かひとつのことをみんなでやりとげるっていうの。


それに、夏休みはほとんど暇だし、あんまり暇な日が多いと嫌でもひーと遊ばなきゃいけなくなりそうだったから。


こっちのほうが、幾分も気が楽。



「えっと、3つのグループにわけて当番制で行います。できれば男女混合で、グループをつくってください」


桜さんの言葉で、みんな各々にグループをつくりはじめる。


グループ……か。
あたしはひーとなるのかな。



「裕菜!一緒にやろう!」



ぼんやり考えていると、クラスの中心的存在の女の子が、ひーの名前を呼んだ。