それからのことは、あんまりよく覚えてない。 ただ泣いて、 ひたすら泣きまくって、 高村くんがあたしの話を、優しくただ黙って聞いてくれた。 “俺は伊沢の味方だから” 高村くんの言葉は、ぽっかり空いていたあたしの心を、温かく埋めてくれた。 理解者……とまでは呼べないけど。 あたしの、初めてできた心のよりどころだって思ってる。 ありがとう、高村くん。 あたしなんかの味方でいてくれて。 あたしなんかのこと、 好きだって言ってくれて。