「俺も伊沢と一緒。サボり♪」


ニッと笑って、ベッドに寝転ぶ高村くん。


「何でわかったの?あたしがサボるために保健室行こうとしてたって」


「ん?なんかね、俺と同じ匂いがした」


「一緒にしないでよ」


「まあまあ。細かいこと気にしてたら老けるよ?」


意味わかんない……。


ひとりで静かにしたかったのに、とんだ邪魔が入った。


あたしは布団の中に潜り込み、目を閉じた。


そのままそっとしておいてくれればよかったのに、高村くんはあたしにとんでもないことを訊いてきた。



「伊沢さ、中里のこと嫌いなの?」