──全部話し終えたあたしは、残り少ないメロンソーダをごくごくと飲み干した。


「なるほどねぇ」


「もう、話してて恥ずかしくなってきたし!」


羞恥心を押し殺すように氷を噛み砕くあたしを、ひーはケラケラと笑う。


「はる、顔真っ赤♪」


「う、うるさい!」



しばらく笑っていたかと思うと、ひーは真剣な顔で言った。


「はる、ちゃんと高村くんに返事してあげなきゃダメだよ」


「え?」


「無理やりキスしちゃうなんて、はるのこと好きって告白してるようなものじゃん!
私は、ちゃんとはるの気持ち伝えるべきだと思う!」


ひーの言う通りだ。


もう千春ちゃんに気持ちが移ったと思っていたけど、そうではないらしい。


でも、高村くんとはあれから全然喋ってないし。
なんか話しかけづらい。


それに……



「あたし、高村くんのことどう思ってるのかわかんない……」



そう、これが一番の問題。


あたしは高村くんのことが好きなのかそうじゃないのか、自分のことのはずなのにわからない。