ひーが嫌い。 なんて、口が裂けても言えない。 言ったら、みんなを敵に回すことになる。 ひーはみんなの人気者だから。 あたしは誰にも相談できずに、ただ、この複雑な気持ちを抱え込むしかない。 みんなを知らない間に味方につけているひーが憎たらしくて、 羨ましかった。 すべてを受け入れてくれる人が、ひとりでいいから欲しい。 親友を憎むあたしが、こんなことを願うなんていけないのはわかってるけど。 それぐらい、許してくれたっていいじゃん。 ひーは、あたしがないものをいっぱい持ってるんだから。