「……もしかしてさぁ、」
いたずらっぽく笑い、
「襲われるとか思った?」
おそわれ……!?
「思ってない!!」
慌てて飛び起きて否定するけど、高村くんは真剣な表情であたしを見る。
「……俺、一応男だよ。好きな女とこんなとこで二人きりでいたら、俺だって何するかわかんないぜ」
そう言って、あたしのベッドのふちに腰かける。
二人分の体重で、白いベッドがギシッと音をたてた。
「た、高村くん……何言ってんの……?」
高村くんが手をついて、あたしのほうに身を乗り出してくる。
近い……近いって!!
「はるひ……」
耳元で声がした時には、もう顔から火が出そうで。
高村くんの顔が目の前にあるのに、ちょっと動けばキスされそうな距離なのに、
ショートしてしまった頭はぼんやりしていて、あたしは目をゆっくり閉じた。