「…ねぇ。」 深くなんて考えてない。 ただ、彼に同情しただけなのかもしれない。 でも。 大好きなばあちゃんに、あたしも見せてあげたいと思った。 タイムカプセルに詰め込んだ宝物を。 いつでも会える、なんて何の確証もないから。 最後、かもしれないから。 あたしはまだ、ばあちゃんに何のお礼も恩返しもしてない。 「お願いがある。」 ばあちゃんの言うとおりだ、 この人は綺麗な瞳をしてる。 「宝物、あたしも探させて。」