誰にも見つからない場所…。


今も昔も誰も寄りつかない場所…。


ハナミズキが残っているとしたら…。




……見落としていること…。





その時、あたしはハッとした。


点と点が線で繋がる。

こんなことって…!



「森だ…。」


「え?」


「神隠しの森だよ!」


悠にそう言って、あたしは駆け出した。


「おいっ!ちづ!!」





自殺の名所の橋があって、
険しい山道があって、
姫の呪いの神社があって…その奥の神隠しの森。




誰にも見つからない!

今も昔も誰も寄りつかない!