雪乃は呆然とその封筒を見つめていたが、
「これ1枚しかないですよね?」
とつぶやくように聞いた。
「そう、それしか残ってなかったそうよ」
「これが覚せい剤を送った封筒である、という証拠はあるんですか?」
顔を上げて尋ねると、植園は「あぁ」と笑って、
「覚せい剤ってのはね、実は案外こぼれやすいものなのよ。カプセルにきちんと詰めたとしても、どうしても微量にこぼれる。鑑定の結果、その封筒の中から覚せい剤の反応があった。どう、満足?」
と言った。
「そうですか・・・」
うなだれた雪乃を見て、勝ち誇ったように植園は続けた。
「認めるわね、あなたが覚せい剤を送ったって」
雪乃はしばらくうつむいていたが、
「違います」
とはっきりした口調で告げた。
「どう違うの?」
「それは確かに私が書いた封筒です。でも、それは松下さんに頼まれて書いたんです」
「何言ってんだか」
「これ1枚しかないですよね?」
とつぶやくように聞いた。
「そう、それしか残ってなかったそうよ」
「これが覚せい剤を送った封筒である、という証拠はあるんですか?」
顔を上げて尋ねると、植園は「あぁ」と笑って、
「覚せい剤ってのはね、実は案外こぼれやすいものなのよ。カプセルにきちんと詰めたとしても、どうしても微量にこぼれる。鑑定の結果、その封筒の中から覚せい剤の反応があった。どう、満足?」
と言った。
「そうですか・・・」
うなだれた雪乃を見て、勝ち誇ったように植園は続けた。
「認めるわね、あなたが覚せい剤を送ったって」
雪乃はしばらくうつむいていたが、
「違います」
とはっきりした口調で告げた。
「どう違うの?」
「それは確かに私が書いた封筒です。でも、それは松下さんに頼まれて書いたんです」
「何言ってんだか」