「そか。じゃあ、48時間以内に弁護士がここに会いに来てくれるわ。そしたら色々決められるからな」

「2日以内ってやつですね」

「国選弁護士もいろいろいるから、いい人にあたるとええな」
和美は雪乃が国選弁護士をお願いしたと思っているらしいが、あえて雪乃は訂正しなかった。

「ワタシノベンゴシ、ヨクナイネ」
キャシーが両手を広げて首をふった。

「うちも同じく。やっぱ国選で一生懸命やる人って少ないみたいやからな」

「そんなに違うんですか?」
起き上がりながら尋ねる。

「ぜんぜん違うで。うちなんてもう6日いるけど、最初の1回しか弁護士来やへん。ヨボヨボのおじいちゃんやし、耳遠いし」
大変な話なのに、おもしろがるように和美は笑った。