メールはそこで終わっていた。

 植園は、
「は?」
と言って、攻めるように井口を見た。

 井口は、それを予想していたのか、
「1回目はそこまでです。#を押すと、次のメールに移動します。はじめのメールは夜中の12時でした。それから10分後に次のメールがきたんです」
と、携帯を指差した。


 植園は再び画面に目を落とし、言われたとおり#のボタンを押した。