「それはすごい話だね」
弁護士の高橋は、すぐにやってきた。
雪乃の話を聞きながら、高橋の目は次第に大きく見開かれていった。
「同室の方に尋ねられてはじめて思い出したんです。冷蔵庫の上にその紙袋、というか表面はツルツルのやつなんですけど、そのまま置いてあると思います。たしか取っ手の部分しか私は触ってないから、もし指紋がでれば松下野々香のものだと思います」
「まったく・・・こんな大切なことを今言うなんて」
そう言いながらも高橋は笑っていた。
「すみません」
高橋の前では緊張もとけるのか、雪乃も和らいだ表情をしている。
「すぐに刑事に言って調べさせるよ。君の言うようにもし指紋が出れば事態は大きく変わってくるかもしれない」
「そうだといいんですけど・・・」
ふいに浮かない顔になる。
弁護士の高橋は、すぐにやってきた。
雪乃の話を聞きながら、高橋の目は次第に大きく見開かれていった。
「同室の方に尋ねられてはじめて思い出したんです。冷蔵庫の上にその紙袋、というか表面はツルツルのやつなんですけど、そのまま置いてあると思います。たしか取っ手の部分しか私は触ってないから、もし指紋がでれば松下野々香のものだと思います」
「まったく・・・こんな大切なことを今言うなんて」
そう言いながらも高橋は笑っていた。
「すみません」
高橋の前では緊張もとけるのか、雪乃も和らいだ表情をしている。
「すぐに刑事に言って調べさせるよ。君の言うようにもし指紋が出れば事態は大きく変わってくるかもしれない」
「そうだといいんですけど・・・」
ふいに浮かない顔になる。