「あの…それで今日は、お願いしたいことがあって来ました」
「お願いしたいこと?」
南以外の3人が、揃って首を傾げた。
「何や、また依頼?」
「いえ、依頼というわけでは…」
「じゃあ、何やの?」
はてなを並べる藍衣たちに、麻里乃は深く頭を下げた。
「お願いします!
私をらぶはぴに入れて下さい!」
「……」
麻里乃の“お願い”とは、自分をらぶはぴメンバーの1人として、仲間に入れてほしいとのことだった。
しばらく理解ができず沈黙が流れたが、しばらくして──。
「ええ───!!?」
3人の揃った声が店内に響く。
さすがの南までもが、驚きを隠せないでいた。
「私、今回あなた達に依頼して、本当によかったなって思っています。
約束した通り私を助けてくれて、壊れかけてた友情まで取り戻し、ひきこもりの男の子まで救い出してくれました。
一生懸命頑張るあなた達の姿に、強く惹かれたんです。
私も誰かの役に立ちたい、誰かを笑顔にしてあげたい。
その気持ちに嘘はありません。
だから…お願いします!」