ピッ!
〈俺が川瀬麻里乃を殺れば、ミカさんは俺と一緒になってくれるんだ…!邪魔するな!〉
「っ!!」
再生ボタンを押すと同時に、ボイスレコーダーから流れてきた少年の怒声。
悠季は、少年が逆上するとボロが出ると踏んでいた。
少年から直接証言を得るために、悠季は藍衣にボイスレコーダーをポケットに忍ばせておくよう指示していたのだ。
「これで、君がしたことはすべて明らかとなった。
さて、君が友達だった川瀬さんにこんなことをした理由…つまり動機なんだが…、ここからは俺の推測だから、間違っていたら訂正してくれ」
悠季はコーヒーを口に含んでから続けた。
「君には大好きな人がいた。
だが、その相手には他に好きな女の子がいた。君ではなく…別の誰か。それが川瀬さんだと知るのに、そう時間はかからなかった。
それでも君は好きだった。どうしても諦めきれなかった君は、3ヶ月を期限に付き合ってくれるよう頼んだ。答えは“OK”。
3ヶ月付き合った結果、君は振られた。『やっぱり川瀬さんが好きだから付き合えない』と。
君の嫉妬心に火がつき、怒りは川瀬さんのほうへと向いた。
彼女が消えれば、彼は自分のものになる…。そう考えて──」
「もう、いいわ!!」
〈俺が川瀬麻里乃を殺れば、ミカさんは俺と一緒になってくれるんだ…!邪魔するな!〉
「っ!!」
再生ボタンを押すと同時に、ボイスレコーダーから流れてきた少年の怒声。
悠季は、少年が逆上するとボロが出ると踏んでいた。
少年から直接証言を得るために、悠季は藍衣にボイスレコーダーをポケットに忍ばせておくよう指示していたのだ。
「これで、君がしたことはすべて明らかとなった。
さて、君が友達だった川瀬さんにこんなことをした理由…つまり動機なんだが…、ここからは俺の推測だから、間違っていたら訂正してくれ」
悠季はコーヒーを口に含んでから続けた。
「君には大好きな人がいた。
だが、その相手には他に好きな女の子がいた。君ではなく…別の誰か。それが川瀬さんだと知るのに、そう時間はかからなかった。
それでも君は好きだった。どうしても諦めきれなかった君は、3ヶ月を期限に付き合ってくれるよう頼んだ。答えは“OK”。
3ヶ月付き合った結果、君は振られた。『やっぱり川瀬さんが好きだから付き合えない』と。
君の嫉妬心に火がつき、怒りは川瀬さんのほうへと向いた。
彼女が消えれば、彼は自分のものになる…。そう考えて──」
「もう、いいわ!!」