*   *   *


今日は、謎のストーカー事件がすべて解決する日。

こんな日に店が開いているはずもなく、“closed”の看板がたっている。



店の2階にて、最後の作戦会議が行われていた。

「いつものように、チームを2つに分けるぞ」

悠季の言葉に、全員が力強く頷く。

「おそらく、ミカとストーカーは別々に現れる。
両方捕まえるには、二手にわかれるのが一番良い」

「じゃあ、俺藍衣と──…」
「却下」
下心見え見えの健一を、南が即座に止めた。

「ああ、俺も藍衣と健一を二人きりにさせるのは許さない。
何かと良からぬ事が起こりそうだからな」
「悠季までひどい!」

悠季にまでバッサリと言われ、健一は部屋の隅でいじける始末。

「良からぬ事って?」
「藍衣は知る必要ないことだ」

南に問い掛けてみた藍衣だが、南は頭をポンポンと撫でるだけで教えてはくれなかった。

「よし、じゃあ麻里乃のボディーガードをつとめるのは藍衣と南。
ミカ確保につとめるのは健一。

俺は、緊急時どっちのほうにも対応できるよう店で待機してる」

「了解!」

全員が“らぶはぴバッジ”をつけ、店を出ていく3人を悠季が見送った。