郵便受けに入っていた紙とは、おそらく麻里乃が言っていた“死ね”とだけ書かれたメモのことだろう。
「それの何がおかしいん?」
「ストーカーの仕業なら、“死ね”なんて書くか?
もし、依頼人のことが好きで好きで仕方がないとしよう。そしたら自分の好きな相手に“死ね”とは言わない」
「でも、ストーカーが殺人事件起こすんとか、よおあるやん!」
そこまで言って、南と健一はようやく気付いた。
……が、鈍い藍衣は依然としてちんぷんかんぷんなまま。
「ストーカーが、なぜストーキングしてた相手を殺すか知ってるか?」
「相手を“自分だけのもの”にするため…?」
悠季の“ヒント”により、やっとのことで、藍衣もメモの不審な点に気付くことができた。
「そっか!その紙がストーカーが書いたもんやったら、“死ね”やなくて“殺す”って書くはずや!」
「そういうこと。
ストーカーが殺人を犯す多くの理由は、相手が自分のものにならないと思ったから。
だが、相手が自殺した場合、自分の手で殺していないから、自分のものになったとは言えない。
よって、紙を郵便受けに入れたのがストーカーだという可能性は極めて低い!」
「それの何がおかしいん?」
「ストーカーの仕業なら、“死ね”なんて書くか?
もし、依頼人のことが好きで好きで仕方がないとしよう。そしたら自分の好きな相手に“死ね”とは言わない」
「でも、ストーカーが殺人事件起こすんとか、よおあるやん!」
そこまで言って、南と健一はようやく気付いた。
……が、鈍い藍衣は依然としてちんぷんかんぷんなまま。
「ストーカーが、なぜストーキングしてた相手を殺すか知ってるか?」
「相手を“自分だけのもの”にするため…?」
悠季の“ヒント”により、やっとのことで、藍衣もメモの不審な点に気付くことができた。
「そっか!その紙がストーカーが書いたもんやったら、“死ね”やなくて“殺す”って書くはずや!」
「そういうこと。
ストーカーが殺人を犯す多くの理由は、相手が自分のものにならないと思ったから。
だが、相手が自殺した場合、自分の手で殺していないから、自分のものになったとは言えない。
よって、紙を郵便受けに入れたのがストーカーだという可能性は極めて低い!」