『2012年になる前に……
お前に言いたいことがあって』



あたしも……
あたしも言いたいことがある。


だから……


2012年、
もう少しだけ待って。



「どこにいるの……?」


辺りを見回してみても
君らしい人影が見当たらない。



『あと2分……』



待って。お願いだから。


2011年、君に言えないままで
2012年を迎えることなんてできない。



「──大好きっ……!!」