中は一見、お化け屋敷かと思わせられるほど暗く、奥には3つにしきられたブースがある。
恐らく、あそこで一人ずつ占いをするのだろう。
とにかく雰囲気は、“占いの館”らしさが出てる。
天井から垂れ下がっている暗幕をよけながら、俺は受付へと足を進めた。
「血液型・星座別占いと大人の心理テスト……それから言葉の心理テストがございますが、どちらに致しますか?」
元気な笑顔の女子生徒に迎えられる。
つーか、この子絶対バイトしてんな。超慣れてる感じがするし。
部活一筋だった俺は、こういう人にちょっと憧れてしまう。
自分で金稼いでるって、かっこいいもんなー。
って、今はそんなことはどうでもよくて。
「俺、大人の心理テストにしーよう!」
隣にいた友達が、やらしい笑顔を浮かべて言った。