「でも、ホントにダイエットしたほうがいいかも。お腹まわり…つかめるようになっちゃったし…」


ため息をつくあたしの頬を、彼が人差し指でつつく。


「別にいいじゃん。俺、美味しそうに食べるお前を見るの、結構好きだし」


「ダメ!やっぱり3キロは痩せなきゃ!」


あたしがそう意気込んでいると、彼が少し不満そうに口を尖らせた。


「俺的には、少しふにゅってしてるほうが、抱き心地がいいんだけど……」


彼の言葉により、あたしの顔は真っ赤になる。

嬉しいような、恥ずかしいような……変な感じ。



「……バカっ」


「なっ…バカって何だよ!」


あたしは心の中で新たに目標を掲げた。



“目指せ、2キロ減量!”




fin.