「でも…あたしは嫌なんだもん」


いたずらっぽく笑う彼に、あたしは少し涙目になりながら言った。


「実際前より体重増えたし、最近お菓子ばっかり食べてるから、そのうち嫌われるかもって本気で考えて……。

あたしなんかより、スタイル抜群で可愛い子なんていっぱいいるか、愛想尽かされるんじゃないかなって思って……。だから……」


そう、あたしは不安だった。

あなたが、他の女の子のところにいっちゃいそうで。


カレカノという関係になってからも、そんな不安はいつもあった。


だから今回、「丸くなった」って言われて、それが現実になりそうで怖かったんだ。



「大丈夫だよ。俺はお前以外の女なんて興味ないし。
……お前だけだよ」



また頭をくしゃくしゃと撫でられる。
手のひらから、温もりが伝わってきて、安心できた。