「お前の好きなドーナツ買ってきたぜ!」


ドーナツ…?


「今度、ケーキバイキングあるらしいから行こう!」


ケーキ…?


数々の誘惑が、あたしの決意を鈍らせる。


次から次へと美味しそうなスイーツをあたしに差し出してくる彼。


前なら喜んで食べてたけど、今は苦しいだけだった。


あたしは痩せたいのに……。


っていうか、何で太ってるって言った張本人が、彼女のダイエットに協力してくれないのよ!

あたしがおデブちゃんになってもいいのか!



「……いらない」


あたしは、彼が買ってきてくれたプリンを拒んだ。


うぅ…本当は食べたくて仕方がないのに〜…。


そんなあたしに、彼が追い討ちをかける。