「今度会ったら、付き合おうよ」
「え……。なっ……!?」
驚くべき先輩の言葉に、私の頭はショート寸前。
「約束、な」
「え?え?先輩!?」
わけわかんない。
先輩、自分が何言ってるかわかってるの?
「この約束があれば、俺がバイトやめて会えなくなっても、ずっと繋がっていられるっしょ?」
「!」
“約束”が……次に私と先輩を繋ぐもの……。
先輩……。
先輩も…私と同じ気持ちだったの?
私が先輩のことが大好きなのと同じように、先輩も私のことを…。
先輩は私を好きって、自惚れてもいいの?
「約束、破るなよ?」
私は小指に力を込めた。
「破るわけないじゃないですか」
だってあなたが、大好きだから。
fin.