素直に嬉しかった。


でも、ごめんね。

君には言ってなかったけど、
この前、合宿先で友達と見たんだ、流れ星。


だけど、君と見たこの流れ星のほうが、ずっとずっと綺麗だよ。


ありがとう……。



「何、ボーッとしてんだよ!早く何か願わねえと!」


…子供みたい。


「うるせーな!ほら!」


真剣に両手を合わせる君を見てると、あたしの想いはもう止められなくなっていた。


大好き……


それが溢れて、こぼれた。



昔からずっと君が好きだった。


だから幼なじみでなく、
恋人として君の隣にいたい。


あたしは願った。



「大好きな幼なじみと、恋人になれますように」



顔を真っ赤にして驚く君が、
しばらくして優しく笑った。




fin.