*あとがき*


ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

今回は本当に本当に悩んで、書いては消しての繰り返しで。追って読んでくださっていた方には、本当に申し訳なかったです。

それでも完結までたどりつけたのは、読んでくださったみなさまのおかげ以外の、なにものでもありません。



なにかを、だれかを、好きになること。


素直にひとを好きになるのって、大人になるにつれてどんどんむずかしくなっていくなぁ、とおもいます。


裏を見つけてしまったり、信じるなんて、裏切られるだけだと思ったり。


こういうものだから、しかたない。

そうやってあきらめて、上辺の世界だけで生きていくほうが、楽かもしれない。


でも、それってたぶん、すごくさみしい。

信じなかったら、ずっと空っぽのままだから。


だから、すきをあきらめたくないな、とおもいます。

だれかを、目に映るものをすてきだなって。すきだなぁって、思えるような、生き方を学んでいけたらとおもいます。



力不足で、書きたいことが十分に書ききれていないのですが、みなさまのあたたかさと、完結させることの大切さを、ひしひしと感じることができました。

このお話を通して出会えたやさしい気持ちは、わたしの宝物です。


みなさまの心にも、好きと宝物が、たくさん増えますように。



2013.7.1  かな




✳︎ 追記 ✳︎

2014.9.25に、このお話を書籍化していただけることになりました。

これも、皆様のあたたかい応援のおかげです。

感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当に、ありがとうございます!!