わたしはこの世界がずっときらいで きらいだと思っていて 目にうつるものすべてに、イライラして イライラするものに、ヘラヘラ笑って 蒸発するみたいに、消えてしまいたくて 子どもでも大人でもいたくないと、思っていた。 好きになろうと、していなかった。 そんなわたしが、だれかのことを、好きになんて、なれるはずがなかった。 世界のかたちを決めていたのは、わたしだった。 わたしの、ちっぽけで、せまい世界。 【ちっぽけな世界の片隅で。】