きりがいいところで、お昼ご飯をとることにした。
みんなどこかに食べに行ったり、買いに来たり、準備のいい人はお弁当を持ってきていた。
私はというと、アキちゃんに誘われて学校からそう遠くないファーストフードのお店にやってきている。
「で? 相沢くんと何があったんだい?」
「ぶふぉっ!!」
ハンバーガーを頬張りながら、アキちゃんがド直球に聞いてきた。
私はびっくりして、飲んでいたオレンジジュースをちょっぴり吹いてしまった。
「ごほっ!げほっ!ななな、何でですか!?」
「だって、なんかさっき意味深なこと言ってたでしょー?何かあったのかなーと思って」
ごくりとドリンクで豪快に流し込むと、面白そうに笑うアキちゃん。どことなく楽しそうな様子に話すのを迷ってしまうけど、心配してくれてるんだろうなっていうのはわかった。
「まあ、ちょっと……文実委員の委員長さんが……」
この前の野川先輩とのことを、全部アキちゃんに話した。アキちゃんは、私の話に相づちを打ちながら真剣に聞いてくれて。それだけで、誰かに話せただけで心が少し軽くなったような気がした。
「……まあ、そんな感じ、なのです……」
「ふーん。要は、相沢くんが香波がその野川先輩って人と似てるから、今までいろいろ助けてくれたんじゃないのかって不安になってるわけね」
アキちゃんの言葉に、首を縦に振ると、アキちゃんがあからさまにため息をついた。