「なっ…!?」
遥は顔を真っ赤にする。だが、千夏は歯を出して笑っている。
「お前っ…急に何言ってんだ!?」
「女の子は16になったら結婚できるってお母さんが言ってたんだもん。住むところは一緒だけど、血はつながってないし、全然大丈夫じゃん♪」
平然と言う千夏は、結婚の意味を理解してるのかしてないのか…。

「…ったく、お前…先に言うなよな…。
そういう事はね、男から言うものなの!わかった!?」
「はーい♪」
ゆっくりと立ち上がり、遥は照れ臭そうに頭を掻いた。

「今から…見に行くか?」
「何を?」
「まだ買えねーけど……指輪」
頬を染める遥。そんな彼の手をぎゅっと握って、千夏は本当に嬉しそうに笑った。
「行くっ!!」
その返事を聞くと、遥も嬉しそうに微笑んだ。

「遥さん、子供は何人欲しい?」
「は!?」
「私若いから頑張っちゃうよ!2人?3人?それとも、大家族みたいにいっぱい欲しい?」
「だから、そういう事を平気で男の前で言っちゃいけません!」



──fin.