「なんで!?なんでこんなことを!」
弥生は女を組み敷くと、大声で怒鳴った。涙が、血が、ぽとぽとと女のもがく顔に降り注いだ。

「どけ!どけよ!」
女が暴れながらも、銃口を弥生に向ける。

___弾が入って・・・る?

 それよりも怒りが勝っていた。

 引き金に指の力が加わった。


カチリ


「え・・・?」

 女が驚いたような顔をした。バカな女、弾が切れていることも知らなかったのだ。

 女の首に両手をかけ、力いっぱい締めた。

「グウ」
という音を出し、女の顔に恐怖が浮かんだ。


 それでも力をこめ続けた。勝てる、そう思った。