「良かったですー。あの、はじめまして、私・・・」
「後にして!先に出発するから。荷物チェックしてくれ」
遅れてきてその言い方はないだろう、と一瞬ムッとしたが、これから明日の夕方までは彼とペアを組まなくてはならないことを思い出し、
「・・・はい」
と素直に荷物のチェックをはじめた。その間にも遅れを取り戻そうと、動き出したバスは駐車場の出口へ急いだ。
バスが大きな道へ出ると、ようやく数台先に4号車が見えた。
「あぁ、良かった。すまんかった、トイレが長引いてなぁ」
「いえ、大丈夫です。あの、はじめまして。私、今田佳織といいます」
運転手はチラッと佳織を見るとすぐに前に視線を戻し、
「新人さんか。いや、ウワサには聞いてたけどキレイやな~」
と笑った。
「そんな・・・」
現金な佳織である。すっかり顔に笑顔が戻っている。
「後にして!先に出発するから。荷物チェックしてくれ」
遅れてきてその言い方はないだろう、と一瞬ムッとしたが、これから明日の夕方までは彼とペアを組まなくてはならないことを思い出し、
「・・・はい」
と素直に荷物のチェックをはじめた。その間にも遅れを取り戻そうと、動き出したバスは駐車場の出口へ急いだ。
バスが大きな道へ出ると、ようやく数台先に4号車が見えた。
「あぁ、良かった。すまんかった、トイレが長引いてなぁ」
「いえ、大丈夫です。あの、はじめまして。私、今田佳織といいます」
運転手はチラッと佳織を見るとすぐに前に視線を戻し、
「新人さんか。いや、ウワサには聞いてたけどキレイやな~」
と笑った。
「そんな・・・」
現金な佳織である。すっかり顔に笑顔が戻っている。