「みんな、今必死で言い訳をしているのね。顔を見れば分かるわ」
女の声が、まるですぐそばでしているかのように聞こえる。

「でもね、良太が書いた日記には、きちんとあなたたちがやったいじめの内容が書いてあるのよ。かわいそうな良太!どうして?どうして良太が死ななければいけなかったの!?ただちょっとムカつくとかイラつくとか、そんな理由で人に生きる希望をなくすほどの絶望を味あわせるなんて、あなたたち本当に人間なの?」
女の興奮する声が響き渡る。

 ふと、弥生が前方を見ると、バスは山道を登っていた。女の指示した場所が山?

「全員山で皆殺し?」
心でつぶやく。それと同時に、言いようのない怒りがこみあげてきた。

___冗談じゃない。確かに鈴木良太はかわいそうだったかもしれない。でも、あいつにだって非はある。大体、いじめられるのがいやなら学校に来なければいいんだ。死んで、しかもあんなノートまで残すなんて、ほんとムカつくやつ。