「え・・・?」
植園はエレベーターホールでボタンを押すと、潤を再度振り返って言った。
「もし彼女が処刑されていたなら下川則子の血痕があったはずです。でも、発見されなかった。つまり、彼女は自らの意思でバスを降りた・・・そう考えられないですか?」
「・・・」
ポーンという軽い音が聞こえ、エレベーターのドアが開いた。すばやく乗り込んだ植園に続いて、潤と吉沢も乗り込む。
「下川則子も共犯・・・?」
つぶやくような潤の声も、エレベーターの密室ではよく響いた。
「生徒たちが証言してくれた銃の発射数、それが正しいのならば最後の下川則子に対して発射された銃は床に向かって撃たれたことになるの。それも運転席のそばから床に向かって」
「床・・・」
「つまり、犯人が最後に撃った銃は下川則子を狙ってはいなかったことになるんです。彼女が犯罪に関わっていないならば、この説明がつきません」
植園はエレベーターホールでボタンを押すと、潤を再度振り返って言った。
「もし彼女が処刑されていたなら下川則子の血痕があったはずです。でも、発見されなかった。つまり、彼女は自らの意思でバスを降りた・・・そう考えられないですか?」
「・・・」
ポーンという軽い音が聞こえ、エレベーターのドアが開いた。すばやく乗り込んだ植園に続いて、潤と吉沢も乗り込む。
「下川則子も共犯・・・?」
つぶやくような潤の声も、エレベーターの密室ではよく響いた。
「生徒たちが証言してくれた銃の発射数、それが正しいのならば最後の下川則子に対して発射された銃は床に向かって撃たれたことになるの。それも運転席のそばから床に向かって」
「床・・・」
「つまり、犯人が最後に撃った銃は下川則子を狙ってはいなかったことになるんです。彼女が犯罪に関わっていないならば、この説明がつきません」