潤はゆっくりと吉沢を見た。

 喉がこわばって、思わずつばを飲み込んだ。

 潤は、唇の震えを抑えながら声をしぼりだした。


「違います・・・。あの人たちは違います。バスジャックをした犯人ではありません」