とたんに藤原の頬に紅がさした。
「はい、もちろんです！」

「あなたが良太に対して申し訳ないって気持ち、今言ったとおりなのよね？」

「はい、僕が悪かったんです。僕にもっと強さがあればこんなことには」

「じゃあ」
女が藤原の言葉をさえぎる。
「それを良太にも伝えてあげてね」

「え？」
ぽかんとした横顔が見えた。

　うつむいていた八木が小さな声で、
「やばい」
と言った。

　女は余裕の顔をまだ浮かべたままだ。


「だから、あなたの気持ちを良太に伝えてほしいのよ」

「え・・・？今ここで言うんですか？」