「父ちゃんどうしたの?お腹痛いの?ママの先生にみてもらえば?」


ツナミがボクの顔を覗き込んできた。


「・・・痛くないよ。ツナミはワガママだなーって、ママとソックリだって思ってるだけだよ」


ボクが苦笑いで言うと「何よそれ!」とルウコがむくれた。


「よし!!」


自分の頬をパンっと思い切り引っ叩いてボクは笑顔になった。


「オレも泊まろう!!」


「ソウちゃん?」


ルウコは少し驚いた顔をしている。


「お父さんがママと寝るから、ツナミは簡易ベッドで寝てくださーい」


ベッドの下から簡易ベッドを出して指差した。


「ヤダー!!父ちゃんがそこに寝てよ!!」


「何でだよ。オレがママと寝るんです」


ツナミは「父ちゃんのバカー」と怒っていた。


それをボクとルウコは笑っている。



幸せな家族。そう見えるかな?

ツナミはそう思ってくれるかな?



でも、ボク達家族には時間がないんだ・・・・。