会計をする時に「割り勘!!」とルウコが文句を言った。
「割り勘って・・・メシじゃねーんだから。いいよ、別に」
さっさと会計を済ませて彫り終わりを2人でイスに座って待っていた。
「何でくれるの?」
ルウコが不思議そうに言った。
「うーん・・・」
ボクはあげようかな?と思っていた時から何となく思っていた事を言った。
「約束してほしいんだけど。ルウコが絶対に生きる事を諦めない事。それと、これからも変わらないでずっと一緒にいる事。だからコレは約束の指輪」
「ソウちゃん・・・」
ルウコが涙目になっていた。
「ほら、店で泣いたら変なヤツって思われるぞ」
ボクは照れてしまってぶっきらぼうに言った。
ルウコは名前を彫ってもらおうとしたけど、「買うのオレだから」とボクが決めてしまって、メモに英語を書いた。
その言葉は『You are the meaning that I live for』。
出来上がった指輪を見て、ルウコが後ろに彫ってもらった意味を聞いてきた。
「ソウちゃん、何て書いてあるの?」
「これはね・・・」
ルウコの指に指輪をはめながらボクは言った。
「『あなたは私の生きる意味です』って書いてあるんだ。だから、あきらめないで頑張ろうな」
ルウコはボロボロ涙を流してしまった。でも何度もうなずいた。