私のセリフに、涼子は心底がっかりしたようにため息をついた。

「だって、優斗とカナちゃんがくっついたら、カナちゃんが妹になるわけでしょ?それって最高だと思ったのにな」

「あ、それいいよね」
 のんきに小浜が同意する。

「まぁ、天地がひっくりかえってもないですね」
 バッサリと切り捨てる。
 
 しかし、昨日のFMで読まれたときは本当に驚いた。その後は興奮してしまいなかなか眠りにつけず、実際今日は寝不足ぎみだ。

 あのメールは、自分に向けた手紙のようなものだった。
 旅行から戻ってきてすぐに、荷物をほどくのももどかしく送ったのだ。

 改めて放送を通じて読まれると、恥ずかしいような、昔の友だちに会ったようなそんななつかしい気分だった。