今日は泊まらせていただくことになった。
 私たちは交代でお風呂に入ったあと、涼子が使っている部屋で私と菜穂も寝ることになり、男2人はリビングで寝ることになった。

 涼子の使っている部屋では、すでに布団が敷いてあり、私たちは疲れからかすぐに横になった。


「ねぇ、カナちゃん」

「はい、あれですね」

「そうそう」

 菜穂だけが話についてこれずに、
「え?なんの暗号?」
と不思議がっていたが、おかまいなしにうれしそうに涼子がラジオのスイッチを入れた。

 まもなく始まる時間で、今はCMをやっている。

「涼子さん、この間番組で読まれてませんでした?」

「あ、やっぱバレちゃったかぁ」
 枕を抱き寄せて、涼子がいたずらっぽく笑う。

「やっぱり!」

「ふふ。かなり驚いたけどねー」