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『みなさんこんばんは~、DJのアオイです。
FMdream、今日もここ渋谷から生放送でお送りしております。
12月に入ったと思ったら、もう2週間すぎちゃったね。
なんかさ、12月はスピードが違って感じない?私だけ?
最近の私は、アルバムのレコーディングで大忙しだよ。
完成したらみんなにも聞いてもらうからね。
さ、今日もみなさんからのお便りをまずはご紹介。
ペンネーム「まっくん」から。
「アオイさんこんばんは。いつも楽しく聞いております。僕は中学2年の男子です。最近好きな子ができました。彼女にはまだ想いは伝えていませんが、どうすればいいでしょうか?」
まっく~ん、よし、告白しちゃえ!
やっぱ男は度胸だよ。告白してフラれても死ぬわけじゃないしさ。
ここはガツンと勝負だよ。
はは。無責任かもね。
でもさ、人生一度っきりだよ。思ったように生きなくちゃ。
さぁ、それでは今日の1曲目。まっくんにささげる曲をかけちゃうよ。
いろいろ悩んだんだけどさ、応援歌って逆にテンションさがるから、失恋ソングで免疫つけといたほうがいいかな、と。
アルバム「swallow」からの1曲です。
アオイで「たとえば、風が」です。
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「たとえば風が」
【作詞・作曲 AOI】
あの町並みはなくなったよ
あの店も 今はもう
もし、あのころに戻れたとしても
私には
あなたをつなぎとめるすべを
いまだに 知らない
もしかしたら
今のあなたは 思ったよりも
冷たいひとなのかも
もしかしたら
今のわたしは あなたよりも
冷たいひとなのかも
そう想うことで
少しは がんばれる気がしてる
朝の町並みが、その日は違って見えた。
急ぐサラリーマンにまぎれて駅へと歩く道、いつものように角を曲がるとすぐに商店街につづく。
シャッターのまだ閉まっている商店街をすすみながら、私は考えた。
「なにが違うんだろう?」
いつもと同じ光景のはずなのに、何かが違って見える。
駅について定期券を自動改札に通すころには、そんなことも忘れ、プラットホームへ続く階段を駆け上がる。