「じゃあ涼子さんを探しにいくんだ?」
話を聞き終わった菜穂はそう尋ねて、大きく「ふぅ~」と息をついた。
教室は電気をつけないと暗いくらいに闇が忍び込んできている。
「そう、あさってからね」
ふむふむ、と菜穂は聞いていたが、やがてすくっと立ち上がったかと思うと深々と頭を下げた。
「ごめんね、カナ。私の勘違いだった。勝手に恋して、ひとりで苦しくなって挙句の果てにはカナまで疑っちゃって、ごめんなさい」
思わず私も立ち上がって、頭を下げる。
「私こそ、菜穂には何でも話さなきゃならなかったのに、ごめん!」
2人でペコペコと頭を下げているうちに、どちらからとも笑い出す。それは次第に大きくなり、しまいには「私たち何やってんの~」とおなかをかかえての爆笑に変わった。
「おまえら、何やってんだ?」
いつの間にか教室の扉から井上が顔をだしている。
「あ、先生」
「もう遅いぞ、早く帰れよ」
話を聞き終わった菜穂はそう尋ねて、大きく「ふぅ~」と息をついた。
教室は電気をつけないと暗いくらいに闇が忍び込んできている。
「そう、あさってからね」
ふむふむ、と菜穂は聞いていたが、やがてすくっと立ち上がったかと思うと深々と頭を下げた。
「ごめんね、カナ。私の勘違いだった。勝手に恋して、ひとりで苦しくなって挙句の果てにはカナまで疑っちゃって、ごめんなさい」
思わず私も立ち上がって、頭を下げる。
「私こそ、菜穂には何でも話さなきゃならなかったのに、ごめん!」
2人でペコペコと頭を下げているうちに、どちらからとも笑い出す。それは次第に大きくなり、しまいには「私たち何やってんの~」とおなかをかかえての爆笑に変わった。
「おまえら、何やってんだ?」
いつの間にか教室の扉から井上が顔をだしている。
「あ、先生」
「もう遅いぞ、早く帰れよ」