今思えば、そんな女の子のままごとみたいな遊びに付き合うのは面倒臭かったかもしれない。
でも碧は付き合ってくれた。

ちっちゃい頃からそうだった。
そういうところはずっと変わっていない。



私たちは小さな手で、広い公園のクローバー畑を探った。

昼過ぎから夕方まで掛かった。
夕焼けにクローバー畑と私たちの頬が染められた頃、碧が声を上げた。




『…あ』

『見つかった?』

『これ…』



私は碧の傍に駆け寄って、ちょこんと座った。

碧が小さな指で摘んでいるクローバーは…確かに4枚。



ちゃんと四つ葉になっていた。



『すごい、すごい!』



私たちははしゃいだ。


そのまま、疲れも手伝って、クローバー畑にごろんと転がり込んだ。