あの頃の自分を、あまりちゃんと思い描けない。 ただひたすら碧の後ろにくっついて はしゃいで 飛び回って いつも優しい彼の瞳がどうしようもなく好きで。 心配させるのが好きで 構われるのが好きだった。 『碧ー!見つかった?』 『んー…まだ。見つかんないな』 今でも覚えてる。 幼稚園で、四つ葉のクローバーが流行っていた頃。 私は碧を引っ張って、近所の公園に向かった。