必死で呼吸をした。 話さなければならないと思った。 言わなければならないと思った。 「私は……碧のことを、大切に思ってる。…それは恋愛とか、兄妹とか、そういうのは抜きにして。本当に大切に思ってる…から、」 から。 から… 「…何も悲しくない。碧が幸せになるんだから」 そう言った。 …ちゃんと、笑うことが出来た。