私が歩きだすのを待ってくれている人達がいて、 碧が歩きだすのを待っている彼女がいる。 背を向けてそれぞれの道を歩くことは 悲しいけれど別れじゃない。 人を想い続ける優しさを こんなにも教えてくれた人がいる。 彼が教えてくれたすべてを、もう二度と忘れちゃいけない。 本当の想いは言わなくていい。 はっきりと、そう確信することが出来た。 「碧…」 「…うん?」 「麻美さんのこと、好き?愛していく?これから先ずっと」