いわゆる「クォーター」らしい碧は、綺麗な目をしていた。 その目の色から名前が付いたというのだから、激しく納得出来る。 学校でも 一番格好良くて、綺麗で、 一番勉強が出来る男の子。 お母さん同士が職場仲間でなかったら、出会うはずもない。 そんな彼は…私の自慢の幼なじみだった。 自慢の、優しいお兄さんだった。 優しくて、大好きだった。 でも…特に私が好きだったのは、「私のことを好きな碧」だったように思う。 碧が私を想ってくれている、その気持ちには気付いていた。