「げっ……」

「ひっとらえろー!」

「おー!」



こうして妹も敵に変わり。

2対1で追い詰められた私の敗北は必然で、フリフリドレス純白バージョンを着せられ。


式に出るつもりはないなどと言い出せないまま、強制的に式場に向かうことになった。





「お迎えに上がりましたー」

車で迎えに来てくれた祐樹は、玄関に入って私達フリフリ姉妹を一目見るなり、目を丸くした。


「…き、着たんだ…」


「着せられたの!」と香奈。

「なんか文句ある?」と私。

「どう?」と自慢気なお母さん。



色々尽くしてくれてるのに何故か責められるような形になった祐樹は、困惑した笑顔で「うん、まぁ…二人が着たら可愛いかな」と言った。