「……ほえ…?」

「何が香奈だ、まったく」


香奈の声……じゃない。

…碧、の声。



「…!○△■%☆*@!」


私は言葉にならない悲鳴と共に、バッと起き上がった。


思いっきりパジャマ姿で寝込んでいた私の部屋に、堂々と侵入しておきながら、碧は至って平然としている。



「…目、覚めた?」

「ばっ…バカぁっっ!変態っっ」



私は枕を強くぶん投げた。
だけど碧はそれを軽く交わして、「起きたなら着替えろ。下で待ってる」とだけ言うと背を向けてドアに歩き出した。



「ちょ…ちょっと…!」


起きたばっかりで、思考がついていかない。