「紗耶香…」

そこには中学生にしては派手な水着を着た紗耶香が立っていた。


体の成長が水着に追いついてない、と思ったが、言わない方が賢明なのは明らかだろう。


正彦と2人で来たことがバレてしまう、とアセったが、よく考えてみたらそんなこと悩む必要もないことに気づいた。


毎年のように2人できているわけだし、はたから見ても私たちは友達にしか見えないのだから。


いや、はたから見なくても友達か。