ふたりにちょっと引かれつつ見られてしまって、慌てて首を振る。

頬が熱くなってきたのがわかった。


確かにゲームが好きだっていうことも、誰にも言ってないかもしれないけれど。

やっぱり、意外過ぎるのかな。



「うん、驚きだなー。でもそういうことが聞けて嬉しい」


まだ握られていた手が、ぎゅっときつくなる。

恥ずかしくて俯き加減だった瞳を動かすと、そこにはにっこり笑う日下さんと青野君。





なんだろう。


心臓がとくん、って緩やかに跳ねる。



「弥八子ってあんまり自分のこと喋らないんだもん。すんごい聞き上手だけど。だから知れて嬉しいな。ねー、皐次郎……って何ちょっと赤くなってんのよ」

「はっ……!? なんでもねぇよ!」