「って、何、つまり、乾が原因ってわけかよ!?」

「落ち着け、青野。まだ決まったわけじゃない」


大きな声に、思わず身じろぐ。

でもさり気なく日下さんが青野君との視線との間に入ってくれて、ちょっとだけ落ち着くことが出来た。


気がつけば、霧崎君もすぐ側に立っていてくれている。



「時間」

「え?」

「時間は、関係あるのか?」


その霧崎君が私に質問を投げかけてきた。

怪しむわけでもなく、疎ましく思うわけでもない、どちらかと言えば無表情に近い顔で。



でもそれが、今は嬉しい。