もちろん私も、そわそわする気持ちがある。
でもそれはきっと、ふたりとはちょっと違う、のかもしれない。
「わからないから考えるんだろう」
大庭君も冷静に見えるけど、視線が定まらないのがわかった。
だから、この中で霧崎 六佳(りっか)君だけが浮いていた。
ヘッドホンを耳にかけて、やっぱり机の上に座って、外を眺めている。
その表情からは焦りとか不安はおろか、何も読み取れない。
彼とは喋ったことがなかったのだけれど、いつも無口で、ひとりでいることが多かったように思う。
見た目は割とかっこいいというか綺麗な顔だちで、入学当初は女の子たちから騒がれていたものの、今は落ち着いていた。
でもそれはきっと、ふたりとはちょっと違う、のかもしれない。
「わからないから考えるんだろう」
大庭君も冷静に見えるけど、視線が定まらないのがわかった。
だから、この中で霧崎 六佳(りっか)君だけが浮いていた。
ヘッドホンを耳にかけて、やっぱり机の上に座って、外を眺めている。
その表情からは焦りとか不安はおろか、何も読み取れない。
彼とは喋ったことがなかったのだけれど、いつも無口で、ひとりでいることが多かったように思う。
見た目は割とかっこいいというか綺麗な顔だちで、入学当初は女の子たちから騒がれていたものの、今は落ち着いていた。